新しいタイプの商標の審査結果について。
先日、特許庁より、新しいタイプの商標について初めての審査結果が公表されました。
新しいタイプの商標とは、今年の4月から出願可能となった音、動き、位置、ホログラム、色彩に関する商標で、審査結果がどうなるか注目されていました。
今回の発表では、音、動き、位置、ホログラムの商標については登録査定が出ていますが、色彩の商標については今回は出ていないようです。
色彩の商標は、上記タイプのうちで出願件数としては最も多いので、審査に時間がかかっているのかも知れません。ただ、色彩の商標はシンプルなので、企業としては登録したいニーズが強いと思いますが、自他識別力や独占排他性との関係で審査はある程度厳しくなると予想されますし、登録後の権利範囲についてもどれぐらいの広さで認められるのかという関心はあります。
これについては、今後の登録例・拒絶例や侵害訴訟等の具体的ケースを見ていきたいと思います。