弁理士の選び方について。

 現在、日本の弁理士は1万人ほどいます。また、当事務所のある広島県内にも60人以上の弁理士が登録しています。技術的アイデアを思いつき、弁理士に特許出願などを依頼したい場合、どのように弁理士を選べばよいのでしょうか?

 まず、日本弁理士会のHPで「弁理士ナビ」というデータベースがあり、ここで地域や専門分野を特定して弁理士を検索することができます。弁理士の中でも、弁理士事務所(特許事務所)に所属する弁理士と、企業や大学に所属する弁理士がいます。通常、特許出願を依頼することができるのは前者です。なお、弁護士で弁護士・弁理士として登録している場合もありますが、この場合は訴訟・係争業務が主要な業務であり出願業務を行っている人は比較的少ないと推測されます。

 地域的には、特許出願を依頼する際に、必ず近隣の弁理士でなければならないということはありません。ただ、個人的には少なくとも1回は詳細な打ち合わせを行った方がよいと思いますので、依頼者が事務所に行くか、弁理士が打ち合わせに来てくれるところが好ましいと思います。

 また、弁理士には専門分野があります。大きく分けると、機械・電気・化学生物(バイオ)といったくくりになりますが、例えばソフトウェアや光学などの技術分野もありますので、実際には弁理士の得意分野というのはもっと細かく分かれていると思います。

 更に細かく調べるには、特許庁のJ-PlatPat(特許情報プラットフォーム)というデータベースで特許明細書を読んでみるという方法があります。J-PlatPatのHP(https://www.j-platpat.inpit.go.jp/)に入り、「特許・実用新案」タブの「特許・実用新案テキスト検索」で「代理人」を入力すれば、その弁理士の書いた明細書を読むことができます。こうすれば、弁理士の得意分野や明細書の品質などもある程度は分かるのではないかと思います。ただし、代理人として名前が出ていても、実際には別の人が書いている場合もあるので、その点は注意が必要です。 以上

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