Apple社と知的財産(その2)

 前回の記事からかなり時間が経ってしまいました。前回話題にしたiPhoneも、先日、iPhone7が発表され、いよいよ成熟してきた感があります。

 色々な所で言われていることですが、製品開発において、Apple社は製品内部の要素技術についてはサプライヤに任せて、自らはユーザが直接触れる部分に力を入れていると感じます。具体的に言うと、製品の外観デザインや操作性(UI:ユーザー・インターフェース)に関わる部分です。これらはユーザの満足度に直結する部分だからです。

 知的財産の観点から考えると、この部分は意匠登録(米国ではdesign patent)やUIに関する特許に該当します。日本では意匠登録の出願件数がそれほど伸びていませんが、製品デザインは、Apple社のように他社と差別化する上で有力な手段になり得ると考えています。特許と比較すると費用的にも低いので、中小規模のメーカーも特許出願だけでなく意匠登録出願を検討することをお勧めします。

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