最近の報道に関連して感じたこと。

 先日、特許庁所管の独立行政法人である工業所有権情報・研修館(INPIT)の近畿統括拠点の設置が予算に盛り込まれたとの報道がありました。審査機能も含めた特許庁の支部を近畿に設けてほしいという要望は通らなかったようですが、INPITの拠点を大阪に設けるという形になるようです。

 現状、審査業務を行う特許庁は東京にあり、広島など各ブロックに特許庁の出先機関である経済産業省特許室が置かれています。当事務所が拠点を置く広島は東京から離れていますが、出願手続自体はインターネット出願ですし、審査過程でも電話やファクスを用いて審査官など特許庁の方々と意思疎通を取っています。また、審査官とテレビ面接審査を行って互いの顔を見ながら協議することも可能です。そういう意味では、我々地方の弁理士は通信・ITインフラの普及の恩恵を大いに受けていると思います。

 話は少し違いますが、先日、米国の特許弁護士(Patent Attorney)と話したとき、米国特許商標庁(USPTO)では、審査官によっては在宅で仕事をしていて、インタビュー(面接審査)を申し込んでも電話インタビューにして欲しいと言われることがあると言っていました。日本も将来的には少しずつ変わっていくかも知れません。 以上

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